木彫阿弥陀如来立像

【県重宝】
ken18

よみがな もくちょうあみだにょらいりゅうぞう
員数 1躯
文化財の概要
指定年月日 昭和31年5月14日
所在地 弘前市大字新寺町
所有者・管理者 西光寺

中世奥羽の浄土宗布教で名高い金光こんこう上人が、外ヶ浜の川(蓬田村阿弥陀川とも言う)から引き上げて祀った、という伝承を持つ一尺六寸像として造られた像である。寄木造漆箔玉眼の構造だが、表面が燻煙のため当初の箔や玉眼は推定に基づく。左肩から袈裟を吊る服制は必ずしも古様な特徴ではないため、制作年代は江戸時代以前と大まかな推定にとどめたい。細かな造作を見せる挙身光きょしんこうの光背と台座は江戸時代後半の補作である。
なお、西光寺には文化13年(1816年)に江戸京橋の仏師小林長五郎が制作した金光上人の坐像も伝来している。

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