津軽為信木像

【県重宝】

ken20

よみがな つがるためのぶもくぞう
員数 1躯
文化財の概要
指定年月日 昭和32年1月11日
所在地 弘前市大字西茂森一丁目
所有者・管理者 長勝寺

本像は、慶長11年(1606年)に病気治療のため京都に登った初代藩主為信が、仏師に命じて作らせたものといわれ、為信の死後革秀寺へ安置したが、同寺が火災に遭ったため長勝寺へ移したと伝える。
像は、御影堂みえいどう(国指定重要文化財)内の厨子に安置され、束帯そくたい姿で本体とは別製の冠をつけ、右手袖の上から笏をとり、箱状台座に坐している。木寄せの構造は彩色のため不詳であるが、頭部は首柄で胴部に差し込まれている。玉眼で、着衣のほうには黒字に薄墨色の植物文様が連続して描かれ、袴には白と銀泥で市松文が描かれている。
時代の通弊で体躯の肉付けはいたって形式化しているが、尊顔には肖像としての写貌の意図がうかがわれる。

問い合わせ先

担当:文化財課
電話:0172-82-1642