阿弥陀如来像

【県重宝】

ken24

よみがな あみだにょらいぞう
員数 1躯
文化財の概要 像高53センチメートル、蓮台高29センチメートル、光背を含む全高97センチメートル
指定年月日 昭和37年6月29日
所在地 弘前市大字下白銀町 弘前市立博物館
所有者・管理者 吉祥寺

寄木造りの立像で、上品下生印、輪形光背を有し蓮台にのる。全体に漆ぬり、金箔を施す。体躯は両肩部で縦に三材を左右に矧ぎ、頭部は耳後で前後に矧ぐ。両手先は別木で現在のものは後補である。
由来書によると『往生要集』の筆者恵心僧都の作で、『平家物語』で有名な明雲僧正の持仏だったというが、これは信じがたいにしても、個性的な様式のため制作地、時代など詳らかでない。
細身の体躯に腹部が異様に膨らみ、螺髪は髪際から高く盛り上がり、玉眼は細く、眉が円弧を描く。個性的な魅力をたたえた仏身である。

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