三世寺板碑群

【市指定有形文化財】

shi63

よみがな さんぜじいたびぐん
員数 7基
文化財の概要
指定年月日 昭和61年11月18日
所在地 弘前市大字三世寺字色吉
所有者・管理者 弘前市三世寺小山両地区神明宮史蹟保存会

三世寺一帯は、鎌倉時代鼻和郡尻引郷しりひきごう であり、藤崎安藤氏の領地であった。そしてこの地には、天台宗三世寺が独立丘陵に館を構えていた。同寺の大檀那は安藤氏で別当は熊野修験であり、したがって館は修験館である。
神明宮はこの館跡に位置し、境内に7基の板碑がまとまってあるが、もとは付近一帯に散在していたものである。7基とも安山岩に種子を刻み、5基は鎌倉時代末期から南北朝中期までの紀年号を有している。この中には2対4基の連碑れんぴ があり、そのうち1対は講衆碑こうしゅうひ である。また釈迦種子碑としては県内最古の年号を有する碑もある。
これらの板碑は、文書史料の乏しい当地方の中世の歴史を知るうえで貴重なものである。

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