板碑

【市指定有形文化財】

shi64

よみがな いたび
員数 1基
文化財の概要
指定年月日 昭和62年1月21日
所在地 弘前市大字町田字山吹
所有者・管理者 大石大明神(石神様)史蹟保存会

鎌倉時代以来、当地は三世寺などとともに尻引郷に属する。当時、船水館についた村が豊内(藤内)村であり、町田の開村はそれより遅れる。建武の中興が破れたとき宮方(南朝方)の船水館は武家方(北朝方)に攻撃され、おそらく豊内村もその争乱に巻き込まれたであろう。その結果、この地に三世寺にならった板碑が建立されたものと推定される。
碑は、大石大明神(石神様)の御神体として小堂内にまつられ、材質は輝石安山岩、自然石塔婆形式である。一重円輪内に釈迦種子gaiji-bonji-bakuバク を刻むが、建碑者や紀年号などは見あたらない。しかし形態から、南北朝初期の建立と考えられる。釈迦一尊種子碑は県内に4基しかなく、稀少価値がある。

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