津軽信政着用具足

【県重宝】

ken30

よみがな つがるのぶまさちゃくようぐそく
員数 1領
文化財の概要
指定年月日 昭和31年5月14日
所在地 弘前市大字高岡
所有者・管理者 高照神社

四代藩主信政の召領で、没後の正徳元年(1711年)に五代藩主信寿が高照神社に奉納したものである。信政の治世は明暦2年から宝永7年(1656~1710)まで50年余に及び、教育と殖産興業に力を尽くし、また、武具類も新旧修理を加えて武庫に格納するなどした。
この具足は、胴は黒割小札くろわりこざねを紺糸でおどし草摺くさずりは七間、大袖と菱縫を褐色かちいろで威す。兜は三十八間四方白筋兜で三条の鎬垂しのぎだれ前立まえたては金鬚の龍頭、脇立は四ツ股鹿角で窪みに沈金を施し、吹返ふきかえしには津軽家家紋の牡丹の丸紋金物を据えている。兜の鉢は鎌倉時代の明珍みょうちん左近大夫宗政作のもので、その他は江戸時代中期の作である。

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