誓願寺山門

【重要文化財】

kuni12

よみがな せいがんじさんもん
員数 1棟
文化財の概要 四脚門、二重、切妻造、妻人、こけら葺
指定年月日 昭和13年8月26日
所在地 弘前市大字新町
所有者・管理者 誓願寺

寺伝によれば、誓願寺は慶長元年(1596年)大光寺村(平川市)に創立、弘前城築城に際し現在地に移されたという。その後、寺は数度の火災に遭ったが、幸い山門は災禍を免れている。
山門の創建年代を特定できる資料はないが、形式から江戸時代中期と推定される。しかし下層の蟇股かえるまたなどに室町期の手法もみられることから、はじめ大光寺に建てられ、寺と共に移築されたという伝承も一概には否定できない。

建物は全体に彩色されており、上層の四周板壁には十二支の動物の絵が描かれている。正面中央に高く切妻造の破風を表し、下方左右に片流れの招破風まねきはふを持つほか、懸魚を鶴と亀の形に作る極めて珍しい形式で、俗に鶴亀門つるかめもんともよばれ、特異な門建築の一つである。

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