三尊仏及びその厨子堂

【県重宝】

ken2

よみがな さんぞんぶつおよびそのずしどう
員数 1棟
文化財の概要
指定年月日 昭和32年1月11日
所在地 弘前市大字西茂森一丁目
所有者・管理者 長勝寺

この仏像は、百沢寺ひゃくたくじ大堂(岩木山神社拝殿、国指定重要文化財)の本尊として二代藩主信枚が慶長15年(1610年)に寄進し、厨子は本尊安置の御宮殿として寛永15年(1638年)三代藩主信義が建立したと伝えられる。
三尊仏は、岩木山三所大権現さんじょだいごんげん本地仏ほんじぶつとして祀られたもので、中央峰岩木山=阿弥陀如来、東峰巌鬼山=十一面観音、西峰鳥海山=薬師如来となり、三体とも木造割矧造わりはぎづくり、胡粉箔仕上げとなっている。
厨子は方一間、入母屋造木瓦きがわら葺で組物は三手先詰組、軒は二軒ふたのきで垂木は扇垂木おうぎだるきである。背面を除く三面を龍や唐松の彫刻で飾り、桟唐戸にも迦陵頻伽かりょうびんがなどの彫刻を張り、全体を極彩色に塗っている。
明治初年、神仏分離により長勝寺禅堂に移された際、厨子の屋根が切断された。

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担当:文化財課
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