津軽為信墨付

【市指定有形文化財】

shi54

よみがな つがるためのぶすみつき
員数 1通
文化財の概要
指定年月日 昭和39年6月4日
所在地 弘前市大字下白銀町 弘前市立博物館
所有者・管理者 弘前市

「 高          念西
拾三石一合四勺
歩米 三斗九升  鯵澤にて
渡申へく候
慶長九霜月廿二日   (黒印)」

旧記によれば、天正13年(1585年)藩祖為信の油川城(青森市内)攻略の際、その地の浄土真宗の僧念西坊頼英が協力し、また外ヶ浜一円の平定にあたっては同僧の寺に本陣を置いたという。この墨付は、為信がその功を賞するため与えたものといわれている。寺はその後弘前に移され、円明寺と号し今日に至っている。
この墨付は縦26.6センチメートル、横9.6センチメートルの黒印状で、代々円明寺に伝わったものである。市内に現存する藩祖為信黒印状として極めて稀少であるほか、二代以降十二代藩主まで用いた黒印状と同じ形式で作成されている。したがってこの墨付は、確実な文献史料の少ない藩成立期の記録として、きわめて重要なものといえる。

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