近衛龍山筆津軽富姫弔歌

【市指定有形文化財】

shi58

よみがな このえりゅうざんひつつがるとみひめちょうか
員数 1巻
文化財の概要
指定年月日 平成10年11月27日
所在地 弘前市大字西茂森一丁目
所有者・管理者 藤先寺

『津軽一統志』によれば、これは、慶長8年(1603年)4月に大光寺で病死し、同所の藤先寺に葬られた大光寺左馬助の室、富姫(津軽為信息女、法名然慶妙悠大姉)の供養に、近衛前久(元関白、龍山は号)が長文の詞書を添えて、「なむあみたふ」の六字名号に合わせて6首を詠んだ自筆の追悼歌である。また近衛龍山と津軽為信の関係は、文禄2年(1593年)に秀吉に謁見した為信に対し、牡丹の丸の家紋を許したことなどが知られる。
本史料は両家の歴史的な関係を知る貴重なものであり、また戦国期を代表する文化人・歌人・書家であった龍山の作品としても重要である。
なお、享保9年(1724年)に藩の用人桜庭半兵衛が現在の赤地金欄で表具をしている。

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