板石塔婆

【重要美術品】

kuni26_1 kuni26_2
よみがな いたいしとうば
員数 1基
文化財の概要
指定年月日 昭和17年12月16日
所在地 弘前市大字中別所字葛野
所有者・管理者 弘前市

中別所には石仏と公卿塚という2つの板碑群があり、石仏の中にこの碑がある。当地で兼平石かねひらいしとよぶ輝石安山岩を使い種子しゅじgaiji-bonji-banバン、その下に「右当三十五日忌辰石塔婆三本」「立之志者奉為高椙故西円」「禅門聖霊也」「正応元年戊子七月廿三日源光氏敬白」(正応元年は1288年)と趣旨が三行、紀年及び建碑者名が一行で彫られている。他の板碑の銘文等も考えあわせると、源光氏は高杉の郷主であり、この碑ももとは隣接する高杉にあったものと思われる。また光氏は、長勝寺銅鐘寄進者の中にも名前が見られる。
この碑は、中世の郷主名をしるす資料として貴重であるばかりでなく、薬研彫やげんぼり梵字ぼんじも津軽の板碑中傑出したものの一つである。

問い合わせ先

担当:文化財課
電話:0172-82-1642