小野家墓所の板碑

【市指定有形文化財】

shi76

よみがな おのけぼしょのいたび
員数 1基
文化財の概要
指定年月日 平成10年11月27日
所在地 弘前市大字田町三丁目
所有者・管理者 弘前八幡宮

『陸奥古碑集』によれば、この板碑は以前に福田と新里の間の俗称「一本木」と称するところにあったと伝えられ、その場所は寺屋敷と呼ばれたという。昭和37年に田町四丁目の小野家墓地に移転し、道路拡幅のために再度移転したものである。
石質は安山岩で、阿弥陀如来の種子を月輪で囲んでいるほかは、銘文などの存在は摩滅のためか判定できない。
建立時期は、鎌倉時代末期から南北朝時代と思われ、板碑の旧位置から、三世寺―和徳―福村―福田―新里―岩館を結ぶ道路の存在が推察できる好資料である。
なお、現在の台座には「遠祖之墓」と題して、小野家と板碑の由緒が刻まれている。

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