乳井神社の板碑群

【市指定有形文化財】

shi77

よみがな にゅういじんじゃのいたびぐん
員数 13基
文化財の概要
指定年月日 平成8年12月3日
所在地 弘前市大字乳井字外ノ沢
所有者・管理者 乳井神社

乳井神社は、坂上田村麻呂伝説のある毘沙門堂を中心とした福王寺の後身で、史料的には鎌倉時代前期までさかのぼることができる。板碑群は、神社境内とその周辺に分布していたが、神社の墓地の板碑は昭和初期に集められたものである。
13基の板碑の年代は、鎌倉時代末期から南北朝時代に造立されたと考えられ、年号のあるものは十四世紀初頭のものが多く、当地方では早い時期に属している。石材は石英安山岩が多く、種子や願文を刻むが、種子を月輪で囲むものや二重線で区画するなどいくつかの種類が見られる。
また、時宗の活動や彼岸供養を推定させるものもあり、五輪塔(市指定文化財)とともに福王寺に関連する貴重な資料となっている。

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担当:文化財課
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