薬師堂愛宕神社の板碑群

【市指定有形文化財】

shi78

よみがな やくしどうあたごじんじゃのいたびぐん
員数 5基
文化財の概要
指定年月日 平成10年11月27日
所在地 弘前市大字薬師堂字熊本
所有者・管理者 薬師堂愛宕神社

ここは、古来勢力を誇った乳井福王寺の領地であり、菅江真澄の『栖家能山すみかのやま』にも記録があるように、今なお5基の板碑が伝えられ、『陸奥古碑集』によれば、これらは地蔵堂跡から出たという。
いずれも柱状節理をそのまま使用した安山岩製で、願文や紀年銘などは見られないが、4基に金剛界大日如来の種子を刻んでおり、建立時期は鎌倉時代末期から南北朝時代と考えられている。
乳井神社の板碑群、乳井古堂の板碑群とともに、福王寺をめぐる一連の板碑群であり、これらの資料は文献史料の乏しい当地方の中世の歴史を知るうえで貴重なものである。
なお、地元では戦国時代の武将の乳井大隅の塚印と伝えるが、歴史的には符合しない。

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