光明真言庚申塔

【市指定有形文化財】

よみがな こうみょうしんごんこうしんとう
員数 1基
文化財の概要
指定年月日 平成5年4月26日
所在地 弘前市大字坂元字山下
所有者・管理者 坂元町会

総高122.5センチメートル(塔身107.5センチメートル 台座15センチメートル)、石質は安山岩、形状は駒形。
密教では、神秘性を保持するために梵字を翻訳せずに読誦どくしょう(陀羅尼だらに)するのが通例であるが、光明こうみょう真言しんごんもその1つでこれを誦することによって一切の罪障を除くという。石塔の光明真言は、通常円形を描き下から左回りに24の梵字を連ねる。
近世に入り講集団によって光明真言塔の造塔を各地でみたが、弘前市ではこの1基のみ確認されているだけである。
本碑は、白蛇神社境内にあり、安永2年(1773年)の紀年銘を有する。碑面上部に光明真言を、中心部に不動の種子(梵字)を薬研彫で刻し、修験の介在を窺わせる。また、頂部を三角に、石碑表面を整形するなど本格的板碑形式を踏襲するものである。

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