向外瀬のモクゲンジ

【県天然記念物】

ken50

よみがな むかいとのせのもくげんじ
員数 1本
文化財の概要 樹齢250年以上、樹高11メートル、幹周3.1メートル
指定年月日 平成9年5月14日
所在地 弘前市大字向外瀬四丁目
所有者・管理者 個人

ここには江戸時代に藩の薬園があり、戦前まではその面影を残していたといわれているが、その名残りの一つがこのモクゲンジである。
モクゲンジは、別名をセンダンバノボダイジュといい、仏教の聖樹であるインドボダイジュの代用として寺院に広く栽培されているが、もともとは夏に花を採取し、風邪の咳止めや殺虫に用いるなどの薬用であった。また、この両者に植物学上のつながりはなく、その種子で数珠を作ることから、ボダイジュと結びつけられたと思われる。
幹周が2メートル程度でも記録に残ることから、我が国でも最大級の古木であると思われ、藩の薬園を示す資料としても極めて貴重な樹木である。

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