鰐口

【県重宝】

ken26

よみがな わにぐち
員数 1個
文化財の概要 銅製、直径21.1センチメートル 中央部厚さ12.0センチメートル

表「奉納大だん那津軽総領主宮内大輔藤原臣信建慶長九年甲辰八月十七日」
裏「遠寺内寄進之」
指定年月日 昭和38年4月10日
所在地 弘前市大字十腰内字猿沢
所有者・管理者 巌鬼山神社

十腰内は古くは遠寺内と書き、巌鬼山神社の位置には、もと岩木山神社の下居宮おりいのみやがあったといわれる。その旧跡に営まれたのが巌鬼山西方寺観音院で、十腰内観世音とも呼ばれ信仰を集めた。
鰐口わにぐちは、社寺の軒に吊し参拝の際に鳴らす大きな鈴であるが、これは初代藩主為信の長男信建が寄進したものである。その後同所から紛失したが、嘉永2年(1849年)田茂木町(弘前市内)で発見され返却された。
信仰用什物としてだけでなく、家督せずに死去した藩祖の嫡子名を刻むものとして貴重である。

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