色々威黒漆塗具足兜付

【市指定有形文化財】

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よみがな いろいろおどしくろうるしぬりぐそくかぶとつき
員数 1領
文化財の概要
指定年月日 昭和55年9月29日
所在地 弘前市大字下白銀町 弘前市立博物館
所有者・管理者 個人

兜は鉄製で、突盔とっぱい六枚張り、錆色磨地。紺糸縅五枚gaiji-sirokoしころ。鍬形に半月の前立。胴は桶輪二枚胴、黒漆塗盛上げ本小札、上から白糸一段、黄糸一段、緑糸一段以下は紺糸の色々縅。同毛の草摺七間、袖も同毛。頬当、手甲、佩はい楯だて、篠臑当揃う。櫃入り。形式から当世具足に属し大将前具足。吹返しに金漆で津軽輪宝紋が描かれている。
作者は江戸時代初期に加賀に住した工匠で、鎌倉期に奈良に興った甲冑師春田派の一門、春田勝光である。
津軽輪宝紋が描かれているところから藩重臣の喜多村家の具足であり、四代藩主信政に重用され、一代限り津軽の称号を与えられた喜多村家初代監物政広の着領と推定される。

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