色々威胴丸大袖兜付

【市指定有形文化財】

shi43

よみがな いろいろおどしどうまるおおそでかぶとつき
員数 1領
文化財の概要 兜銘「安政四丁巳年 二月日 弘前住明珍紀宗春作」
指定年月日 昭和55年9月29日
所在地 弘前市大字下白銀町 弘前市立博物館
所有者・管理者 個人

形式は鎧仕立の胴丸で、式正しきしょうの鎧ともいう。兜は大円山二十一間星兜で鉄製、緋縅三枚gaiji-sirokoしころ、前立は鍬形に半月。胴は鉄で、二枚胴黒漆塗盛り上げ本小札、上から紫、朱、青、緋の色糸の色々縅。同毛の草摺七間。同毛の大袖。同毛の栴檀板及び鳩尾板きゅうびのいた。小手、脇楯、佩楯、大立挙臑当と篠臑当の二様。以上が安政4年(1857年)の作で、錆色磨地の頬当ては同5年の作である。皆具かいぐで櫃入り、大将前具足。なお吹返、栴檀板、鳩尾板、手甲にはそれぞれ金焼付揚羽蝶据紋がある。
作者宗春は、藩御抱具足師明珍の一門で、据紋及び製作年から、大道寺九代順正ゆきまさが家老在職中に特注したものとわかる。

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