弘前城館神厨子堂

【市指定有形文化財】

shi45

よみがな ひろさきじょうたてがみずしどう
員数 1基
文化財の概要
指定年月日 昭和38年3月20日
所在地 弘前市大字樋の口
所有者・管理者 個人

この厨子堂は、もと弘前城館神本殿に安置されていたもので、慶長16年(1611年)弘前城完成後、引き続いて館神社の造営がなされていることから、慶長から元和にかけて製作されたものであろう。
厨子は高さ68センチメートル、方一間で、屋根は入母屋造の木瓦葺である。柱は円柱で、組物は一手先の詰組、軒を 二軒ふたのき の繁垂木とし正面に桟唐戸を開いている。また柱上部から組物にかけての部分を極彩色に塗り、桟唐戸と両側面、更に内部全体に金箔を押している。
須弥壇には四周に擬宝珠ぎぼうし 高欄が巡らされ、架木ほこぎ は高欄端で蕨手につくられている。全体を朱塗りとするほか、正側面の格狭間には卍紋が据えられている。
この厨子堂は、弘前城の守護神を納めたものとして貴重であり、また稲荷神倚像の背後に豊太閤坐像(市指定文化財)が安置されていた歴史も注目に値する。

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担当:文化財課
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