銅製獅子耳花入

【市指定有形文化財】

shi49

よみがな どうせいししみみはないれ
員数 1口
文化財の概要 口縁部外径23.0センチメートル、高さ25.3センチメートル、底台座外径12.0センチメートル
指定年月日 平成8年12月3日
所在地 弘前市大字下白銀町 弘前市立博物館
所有者・管理者 弘前市

口縁部に連珠文を施し、左右対称に獅子頭が耳として突出している花入れである。底部に「名物ルイサ口獅子耳花入写法橋渡辺銅意嫡子日本鋳物師司近江大掾源正次於弘前作之」の刻銘があり、渡辺近江大掾正次が原品になぞらえて弘前で製作したことがわかる。
正次は、正保3年(1646年)京都に生まれ、延宝7年(1679年)に弘前藩に抱えられた著名な鋳物師で、宝永元年(1704年)弘前で没するまで仏具、花瓶、置物など多くの作品を残した。
蜜蝋で原形を成形し、これを土で囲んで外から炭火で熱して蝋を抜き、出来た空間に溶かした銅を流し込む技法によって精緻に造られ、技術的にも高く気品のある花入れである。

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