熊嶋熊野宮の板碑

【市指定有形文化財】

shi73

よみがな くまじまくまのぐうのいたび
員数 1基
文化財の概要 高さ80.0センチメートル、幅69.0センチメートル、厚さ25.5センチメートル
指定年月日 平成3年11月30日
所在地 弘前市大字熊島字里見
所有者・管理者 熊野宮

金剛界大日如来の種子gaiji-bonji-banバンを刻む。岩質は安山岩。
青森県内の板碑の遺存例は津軽地方に多く、南部地方にはほとんど見られない。津軽に鎌倉文化の1つである板石塔婆が導入されたのは鎌倉中期頃と推定されており、それより漸次普及して鎌倉末期から南北朝期にかけて最盛期を迎え、室町時代初頭に消滅した。津軽地方でも内三郡のうちまず岩木川以西の旧鼻和郡に建碑の風習が起こった。
この板碑は熊野宮参道脇に据えられているが、もとは近在にあった八幡宮の旧跡から移したものと言われる(『陸奥古碑集』)。

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