図像板碑

【市指定有形文化財】

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よみがな ずぞういたび
員数 1基
文化財の概要
指定年月日 昭和57年1月27日
所在地 弘前市大字新町
所有者・管理者 誓願寺

この板碑は、大浦城跡本丸石垣から出土したものと伝えられている。全高130センチメートル、兼平石を用い、碑面左側二重郭線内に来迎印らいごういんの阿弥陀如来立像、右の郭線内に種子等を刻む。種子は金剛界大日如来を示すバンバンで、その下に「右之願者慈父七年悲母三十三年」「ぎふ法界平等之故也応安二二年七月日」と2行に趣旨及び紀年がしるされている。応安二二年は応安4年(1371年)のことである。
元来上方に図像、下方に銘文を刻むのが通例であるが、本碑では図像と銘文が並列しており、また阿弥陀如来と大日如来の二仏を彫るなど他に例をみない。上部が欠損しているものの特異な形式であり、南北朝時代の仏教信仰の一端を示す資料として貴重である。

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