岩木山神社本殿・奥門・瑞垣・中門

【重要文化財】

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岩木山神社本殿
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岩木山神社中門

よみがな いわきやまじんじゃほんでん・おくもん・みずがき・ちゅうもん
員数 4棟
文化財の概要 【本殿】
三間社流造、正面千鳥破風及び軒唐破風付、銅瓦葺
附 棟札三枚
再建元禄七甲戌夷則
修復文化元甲子年七月十日
修復元治元甲子年十月二十三日
【奥門】
桁行一間、梁間一間、向唐門、とち葺形銅板葺
【瑞垣みずがき】
一周延長四十間、とち葺、潜門一所を含む
附 棟札一枚 修復 宝暦十一辛巳稔九月廿日
【中門】
四脚門、切妻造、とち葺形銅板葺
指定年月日 昭和46年6月22日
昭和61年1月22日追加指定(中門)
所在地 弘前市大字百沢字寺沢
所有者・管理者 岩木山神社

拝殿、楼門に遅れて、四代藩主信政の元禄7年(1694年)に建立され、下居宮おりいのみやと称された。
本殿は、全面黒漆塗りとし、随所に金箔押しを施し、彫刻類はすべて極彩色を用いているほか、飾金具を多用し、屋根は正面に軒唐破風のきからはふ千鳥破風ちどりはふ構えとし、正面庇柱ひさしばしらには昇り龍降り龍を取り付けるなど正面の景観を重視した、豪華絢爛な建物である。

奥門は向唐門むかいからもんの形式で本殿前方に位置し、本殿同様黒漆を主体とし、極彩色の彫刻や飾金具で装飾されている。この奥門の両側から本殿を一周する瑞垣は連子窓を組込み、窓の上の羽目板に鳥獣などの絵を描く。本殿・奥門・瑞垣とも下居宮の一環として同じ技法をもって建造されたことがわかる。

中門は拝殿前に立つ切妻造の四脚門で、百沢寺ひゃくたくじの大堂(現在の拝殿)の門として本殿、奥門などと同時に建てられたものである。柱などの軸部は黒漆塗りとし、木鼻きばな袖切そできりなどの絵様部分には朱漆を用い、蟇股かえるまたや欄間の彫刻には極彩色を施している。本殿・奥門と共通する豪華な意匠である。狭間形、四・五重に矩形の盲連子型をつくり変化をみせている。また心柱は角柱で、二重目で止まっている。

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