【重要文化財】
長勝寺本堂
長勝寺庫裏
よみがなちょうしょうじほんどう・くり員数2棟文化財の概要【本堂】
桁行22.7メートル、梁間16.3メートル、一重、入母屋造、こけら葺
【庫裏】
桁行18.8メートル、梁間13.9メートル、一重、切妻造、茅葺指定年月日平成5年8月17日所在地弘前市大字西茂森一丁目所有者・管理者長勝寺
長勝寺は、津軽氏の祖である大浦光信の菩提を弔うため享禄元年(1528年)に種里(鯵ケ沢町)に創建され、大浦城、堀越城、弘前城と大浦氏(津軽氏)の居城とともに移転した。現在地への移転は、弘前城築城に伴い城の南西に禅林三十三ヶ寺を移して長勝寺を惣禄としたことによる。本堂は、慶長15年(1610年)新たに造営され、庫裏は大浦城の台所を移築したとも伝えられている。
【本堂】
本堂は、八室からなる大型の本堂で、当初の形式をよく伝えており、方丈形の曹洞宗本堂として全国的にも最古に属するものとして価値がある。創建以来、たびたび改造・修理が成されてきたが、平成17年度から20年度にかけて大規模な修理を行い、宗教行事と維持管理の上で支障のない限り当初の形式に復旧整備された。明治期に付けられた正面向拝玄関を撤去して一連の窓構に復し、南端に一間半の出入口を設けた。本堂正面の板敷廊下東半分を土間に復旧し、屋根のとち葺型銅板葺をこけら葺に戻すなど、当初の姿を復元する整備を行った。
【庫裏】
庫裏は、大浦城台所を移築したと伝え、側柱と中央通りの柱を揃えて立て、各柱に登梁を架け渡し、これに小屋束を立てて和小屋を構成する。現在、平成23年度完成を予定して半解体修理を実施している。
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