紙本墨画淡彩松に虎の図

【市指定有形文化財】

shi14

よみがな しほんぼくがたんさいまつにとらのず
員数 1幅
文化財の概要
指定年月日 昭和56年7月13日
所在地 弘前市大字亀甲町
所有者・管理者 個人

作者や制作年代は不明だが、筆法、作風から十六世紀以前の作と推定される。全紙大。軸仕立。
松の葉や木の力強さに比して虎は軟らかく仕上げる。また虎の縞模様は一度画いた線の上を更に点を打ち重量感を増している。
初期の水墨画の系統を受け継いでおり、使用している墨は中国のものと考えられる。紙は明ばんとにかわを交ぜた極薄い水を紙に引いたドーサ引きの手法がとられている。
室町時代期と推される禅林美術に属する絵画は当市に発見例がなく、またこの絵はもと弘前城内にあったとの伝承もあり、特徴を有する絵画である。

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