円空作 十一面観音像

【市指定有形文化財】

shi26

よみがな えんくうさく じゅういちめんかんのんぞう
員数 1躯
文化財の概要
指定年月日 昭和59年2月2日
所在地 弘前市大字西茂森二丁目
所有者・管理者 普門院

本像は境内の身代わり観音堂に長く安置されてきたもので、西福寺像、田舎館村弁天堂像と共通した作風である。この二対と同じく円空渡道後の寛文7年(1667年)頃に造られたと推定される。ヒバの大木を縦に割り、その半身を用いて半肉彫りの形状で彫出していて、背面は粗く仕上げたのち7本の線条を刻んでいる。
巷間いわれる「なた彫り」ではなく、正面の衣文や面貌そして繊細な表情の頭上面はいずれもノミで細やかに仕上げられている。全体に燻煙のためか黒色を呈するが保存状態は良く、浅いながらも鋭い彫刻を見せる面貌は実に表情豊かである。
拝観は普門院に申し出て許可があれば可能である。

問い合わせ先

担当:文化財課
電話:0172-82-1642