短刀 銘 奥州津軽住國廣

【県重宝】

ken34

よみがな たんとう めい おうしゅうつがるじゅうくにひろ
員数 1口
文化財の概要 銘「奥州津軽住國廣」「朱銘 首割土段拂」、はばき下に表裏朱書梵字
長さ33.0センチメートル、反りなし、目釘穴1個
指定年月日 昭和41年5月25日
所在地 弘前市大字下白銀町 弘前市立博物館
所有者・管理者 弘前市

平造り、庵棟いおりむね。上身表裏にはばき元にて丸止めの棒樋ぼうひ添樋つれひを彫る。現在までの研究によれば国広は、姓は三善氏、父子二代にわたり作刀し、初代は通称勘七。尾張の名工伯耆守信高の門人ではじめ中村(福島県)に住した。天和3年(1683年)2月四代藩主信政に召抱えられ弘前に住み、元禄時代まで作刀した。陸奥大掾橘盛宗、相模守国吉と共に津軽三刀工といわれる。この短刀は初代の作である。優秀な出来ばえで、同時代の一流刀工の作品に優るとも劣らない見事なものであり、現在県内にその作品が極めて少ないこともあわせ、津軽刀工研究上貴重な刀である。

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